門真市ものづくり企業ネットワーク:通称『門真ネット』は市内のものづくり企業の情報交流の場です

第20回定例会 大陽産業株式会社

門真ネット企業プレゼン会 Vol.4
外国人技能実習生の受入れのポイント
大陽産業株式会社 代表取締役副社長 大槻 雅彦 氏

大陽産業株式会社は、魔法瓶の中瓶加工生産を中心に、電気ポットの組立生産、炊飯ジャーの仕上げ加工を行っている。
特に魔法瓶の要となる真空二重瓶の製造においては、高いノウハウを蓄積しており、高品質な製品を送り出す。
国内で生産される卓上型ポット(容量1.9-3.0L)に使用されるガラス中瓶については30%のシェアを誇る。

魔法瓶の生産には、ガラス成形技術、真空技術、メッキ技術が重要なコア技術となる。
プレゼンテーションでは、普段目にすることのない魔法瓶の中瓶の現物、生産工程の動画の紹介があり、参加者は食い入るように聞き入っていた。
また、電気ポットに慣れた若い人は、魔法瓶に「電源コードがついていない」と問い合わせてくることもあると大槻副社長は苦笑いする。

さて、同社は7年前より、社会貢献並びに人材確保の観点から、ベトナムより外国人技能実習生の受入れを実施。
副社長自ら、現地を訪問、面接を行うなど精力的に活動しており、実習生制度に関して広範な知識を有する。
「実習生について語れば丸3日はかかる」と語る大槻副社長に、外国人技能研修生の受け入れのポイントについても一部お話いただいた。

実習生の受入れ期間は基本的に3年間。
企業が受け入れを行う場合、認可を受けた「管理団体」を通じて行うことになる。
一方、現地には「送り出し機関」が存在し、研修生の募集や派遣を行っている。

受入れに際しては、まず制度をよく知ること、そして「管理団体」や「送り出し機関」の見極めが重要であり、法で定められたこと以外にも実習生をしっかりとフォローする団体・機関を見極めて選ぶことが重要。
同社では「実習生を人として思って仕事をしているか」という問いに対しに明確に回答できる管理団体に依頼を行っているという。
「ベトナム人は勤勉で仕事に対する姿勢が日本人によく似ており即戦力となる。今後も受け入れを続けていきたい。」と大槻副社長は語る。

今回のプレゼンは限られた時間であったが、外国人実習生の受入れについて関心のある場合はぜひとも大槻副社長にご相談いただきたい。
また、メッキ、真空、ガラス成形等の活用を考えている企業も同社にご相談いただきたい。

【企業データ】
大陽産業株式会社
高品質な魔法瓶を国内外に
住所:〒571-0034 門真市東田町12-10
TEL:06-6909-4151

今回の定例会では、企業プレゼンの後、パナソニック株式会社 ナレッジサービス推進室様より、事業をご紹介頂きました。
同社は、パナソニック株式会社様が約100年間のモノづくりで蓄積した多くのノウハウを活かし、解析評価サービスや人材育成サービスを提供され、企業様のお困りごとの解決の支援をされています。

次回の定例会は、12月16日(水)18:30より、門真市中小企業サポートセンター分室にて開催致します。
次回も、企業様からのプレゼンテーションをメインに行います。

今後のネットワーク定例会の日程は、
平成27年12月16日
平成28年1月27日(新年会として開催)、2月24日、3月23日、4月27日、5月25日、6月22日 (※すべて水曜日) となっております。