門真市ものづくり企業ネットワーク:通称『門真ネット』は市内のものづくり企業の情報交流の場です

第62回 生産性1.5倍部会

日時: 2025年7月14日(月)17時45分~19時30分
場所:一瀬製作所(ハイブリット開催)
参加者:31名
(1) 開会
(2) 各社発表 【大日運輸㈱、㈱一瀬製作所、北次(株)】
(3) 総評及び各社意見交換
(4) 閉会

【各社発表内容】
〇大日運輸㈱
テーマ1:「機械(シーラー塗布機)の導入・稼働で品質向上と省力化を実現したい」
     *シーラーとは基材と塗料をくっつける液体。
■現状
・塗装工程で3ラインを稼働すると、シーラー塗布作業が慌ただしくなり、品質に問題が発生した。
(塗装ムラ・はみ出し)
■解決策
・機械の導入で品質が安定し、人員も削減する事ができるのではないか
■目標
・塗布のムラがなく、均一に塗布された品質にしたい。
・シーラー塗布工程の作業者を2人→1人にしたい。

【品質の比較】

手作業シーラー塗布機

○シーラー塗布機の導入のために

対策1.塗装料の調整(ロールコーターの形状変更)

2.断熱材で保温強化

テーマ2:「サンクスデスクの取り組み」
■目的: お客様・倉庫との打ち合わせ、伝票入力などの業務を効率化し、作業分担を明確にすること。
■主な取り組み:
・3S(整理・整頓・清掃)の推進:
・見える化と多能工化:
■今後の展開: サンクスデスク全体で3Sと定位置管理を徹底し、星取り表を活用して業務の共有と継続的な改善を進めていく方針。

〇㈱一瀬製作所
テーマ:「機械のパラメーターを変更し、手動で作業にかかる時間を比較」
  *パラメーターとは元々機械に入っている角度の値

=30秒の短縮
機械のコンピューターのバージョンアップができないのか?
  ⇒現在、メーカーに見積もりを依頼中

〇北次㈱
テーマ:「バイアス巻き不良数削減」
*バイアス工程:生地の端にバイアスを巻く作業
・7つのムダの分析を行った。
・不良率 月2.25%  原因284枚 はずれ(29.4%) を占める
   目標 不良率 2%以下

(対 策)
・今後は、手順書の改善(動画の追加、QRコードの追加)
  ⇒その結果、不良が大幅に減った(67枚→3枚)。
(質疑・応答)
・バイアスの作業は、訓練を積んでもミスが出るのか?
  ⇒ベテランでも注意を怠ると起こります。
・作業マニュアルにおける動画活用は他の工程でも行っているのか。
  ⇒はい、他の工程でも行っています。工程によっては、コメントも活用。

(各社の意見)
・大日さんの取り組み時間が半分になるのは良い取り組みであると思う。
一瀬さんは取り組み内容をより数値化するべきではないでしょうか。北次さん
動画を作業マニュアルに活用するのは大変いい事であると思う。

・一瀬製作所さんは、今までにない見やすい資料であった。北次さんは、不良
が大幅に減ったのは良かった。

牧野社長
・北次さんは手作業なので、作業標準書作成は、武器になる。動画で不良が減ったのは感心した。修理と指導が違う部隊が多いので、一度メーカーに確認すべきであると思う。大日運輸さんでは、我々は、厚みコントロールだとグラビアが安定するという思い込みがある。取り組みの進捗を教えてください。