■第56回
日時:2024年11月18日(月)17時00分~18時30分
場所:サポートセンター分室
参加者:42名
(1)開会及び初参加企業の紹介
(2)門真ネット 牧野精工株式会社 牧野洋一様挨拶 -
(3)来賓:門真市産業振興課挨拶
(4)今回の発表
①北次株式会社 テーマ:「バイアス工程のスケジュール標準化と作業のムダ取り」
➁大日運輸株式会社 テーマ:「仕上げ工程の生産性1.5倍に」
③株式会社一瀬製作所 テーマ:「機械場の生産性を1.5倍に」
(5)総評及び解説
(6)閉会
・開催にあたり、門真ネットの代表世話人 株式会社牧野精工 牧野代表よりあいさつ
今回の3つのテーマの取り組みは、何回か聞かせてもらっていますが、一筋縄ではいかない難しいテーマであると思います。発表に慣れていない人もいると思いますが、先日もSCのセミナーであったよう、部屋の一番遠くの人に話しかけるつもりで発表ください。生産性1.5倍というと大きい目標であると思います。また、先日、生産性向上セミナーで大阪工業大学の皆川先生によると生産性を上げるというのは、製造工程の付加価値効率を10%とすると、一般企業だと2~3%、トヨタで7%ぐらいです。壁に釘を打つ際、価値を生むのは、釘に金槌が当たった瞬間のみです。金槌を降り下ろす瞬間は価値が上がりません。工作機械でもドリルがワークを削っている瞬間だけです。それだけ無駄があるので、工夫することが大切で、IOTを活用し情報を収集することも重要です。このような場で情報交換を含めて皆さんが切磋琢磨することが重要で必要ですので頑張ってください。
・来賓あいさつ 産業振興課 児島主任
平素は、産業振興行政にご支援ありがとうございます。今回は中間発表です。総会を来年2月に予定しております。部会活動は昔から進めていますが、やっと国から、現場主導で工程を見える化して、生産性を向上し、人材不足を解消することを提案いただきました。実は、27日の定例会での「現場主導での業務プロセスの可視化」という国のセミナーがありますので、是非、参加ください。また、来年の万博で、門真ものづくり企業に参画いただいて「ものづくり企業で人も街も幸せにする「門真」」を発信していきたいと思います。
〇北次株式会社
テーマ「バイアス工程のスケジュール標準化と作業のムダ取り」
・要因分析でムダ分析を行い、無駄が分かった。後工程のバイアスの把握方法をメモ書きから
EXCEでの管理表に変更し、大幅な時間短縮ができた。
〇大日運輸株式会社
テーマ:「仕上げ工程を生産性1.5倍に」
(頂点面取り部、目地部の塗装)
目標:2ライン(2,500本/日)から3ライン(3,750本/日)に。3ラインでの作業と人員配置で、
生産性を上げスムーズに流れる工程にしたい。
(効果)
・一時間当たり人工8人は変えずに3ラインに分散配置を行い、生産性が上がることが分かった。
・ただ、粗取り、面取り、接着の供給が間に合わず、Cラインが停止した状態になりました。
作業者の熟練度・人手不足・作業方法の改善が必要であると分かった。
〇株式会社一瀬製作所
テーマ:「機械場の生産性を1.5倍にする」
・まず、現状把握が出来ていないとの指摘があり各工程別重量と作業時間を測定した。
その結果、各工程平均時間を取ると、「曲げ」工程に時間がかかっている事が分かった。
仕事を流せていない時期もあり、今後もデータ取りを続けていく。
・他、その中で、おまけで台車の材料発注の改善等も生まれた。
佐々木部長の総評と解説
・各現場に行って状況を見させていただいた。
・北次さんは、Excelツール使って、後工程の情報で作業が大幅に短縮されたと思います。
気になったのは、出荷日から、後工程のバイアス計画作成も考えてみてはと思います。
・大日運輸さんは、3ラインになって生産性が上がったとのことだが、作業性の改善や
バランスを考えて今後、更に検討ください。
・一瀬製作所はルールを決めて見える化が出来てきた。今回おまけの改善があり良かった。
私の聞いた言葉で「改善」とは、「降りのエスカレータを歩いて登っているようなもの」。
止まれば遅れていく、歩くだけだと維持です。社内・社外を巻き込んで、続けていくこと
が大切です。
閉会の挨拶(石井社長)