門真市ものづくり企業ネットワーク:通称『門真ネット』は市内のものづくり企業の情報交流の場です

第38回 生産性1.5倍部会

日時:2022年10月12日(月)17時45分~19時10分
場所:オンライン会議システムを使用して開催
参加者:27名

●実施内容
・開催にあたり、門真ネットの代表世話人株式会社出雲大坪代表より
 国内では統一教会、国葬の問題など大きな話題となっている。コロナも終息には至っていない現状であり、少子化による人手不足を背景とする、賃金上昇によるディマンドプル型のインフレ圧力が強まる中、労働力不足が深刻であり、高い賃金上昇率、インフレ率、価格転嫁率となり高い物価上昇率となる。
国・企業・家計の債務は世界的に拡大しており、金利の上昇により債務者の返済負担が高まり、金融引き締めによるリスク資産の運営の見直しなど厳しい局面に向かう。
国外に目を向けると、ウクライナ情勢による西側諸国への資源供給の停止、国際市場が高騰し非常に高いインフレ率になる。資源価格上昇によるコストプッシュ型のインフレもあり、賃金より物価の上昇率が高い展開が予想される。
門真企業は規模の小さな企業が多くあり、個々の企業だけでは人材・資金・技術に限界があり、受注できる規模や技術レベルが制限される。業務を複数の企業が協力して受注し、分担、開発を進める仕組みを作ることで、より大きな規模の業務や高度な開発事業の受注が可能になり、下請けからの脱却につながると考える。
皆様とともにより一層手をつなぎ、頑張って乗り切って行きましょう。

・前回(第37回)の指摘事項改善状況について、大日運輸株式会社から改善状況の報告がありました。

・主な改善点
 ●標準サイズを先行して投入するなど、材料の投入方法を変更した。
 ●投入する材料や時間を管理、最適化するために指揮者を配置した。
●材料の置き場などのレイアウトについては、現在試行中。
●上記改善により、約12.5%の生産性向上を実現。

●受領書入れの表示が汚れ等で見栄えが良くないために、更新し綺麗で分かりやすい表示にした。

・今回のモデル企業、株式会社一瀬製作所から今回の工程説明と、現場映像への参加者からの指摘がありました。
参加者からの主な意見
●検品やバリ取り中に機械が停止しているので、その間に他のワークを加工できないのか。
●テーブルにメモリをつけておけば、加工後の寸法計測がスムーズに行なえるのではないか。
●完成品の上でバリ取り等を行っているようなので、完成品置き場を設ければよいのではないか。

・まとめとして、阿南部会長から次の指導をいただきました。
クランプ位置の変更やツール交換時など非常停止スイッチを押すといった、従業員の安全・安心に配慮した作業をする。
材料が台車や机等からはみ出さないように工夫する。
顧客の安全・安心や、何が起こるか予測しながら品質管理を行う。
一方通行の流れを考えて、工具や完成品置き場の配置を考える。