門真ネット12月定例会報告(平成27年12月16日(水)18:30~)

門真市ものづくり企業ネットワークでは、毎月第4水曜日、定例会を開催しています。
定例会では、会員企業同士が深く理解しあい、共通の課題の解決や今後の新たな連携事業等のきっかけとするため、企業プレゼンを中心とした内容で進めています。
また、定例会の様子も当HPで発信していきます。
これまでの定例会の様子は → こちら

今年最後の門真ネット定例会。今日も満員御礼。

門真ネット企業プレゼン会 Vol.5
顧客満足のための、徹底したものづくりへのこだわり
株式会社カタ技術 代表取締役社長 片山 要 氏

株式会社カタ技術は、ワイヤー放電加工、形彫放電加工、レーザーカット加工、細穴加工等の金属加工を得意とする会社。
同社は、昭和49年に片山社長の父親である片山将氏により、「カタ技術工作所」として創業。片山社長は、幼少期を門真市内で過ごした。
自宅の1階が工場という、典型的な家内工業であり、幼い頃からものづくりに触れながら育った。
同氏は、当初は三菱電機㈱の関連会社にて、携帯電話関連部門で設計を手掛けた後、家業に入り、入社4年目には会社の代表を務めることとなった。

 

 

当時は、バブル期の負債に苦しめられ、少しでも経費を抑えようと必死だったという。
会社の代表者として見識を深めるための社外との交流も、経費削減のため断り続けた。しかし、父親から社外交流を強く勧められ続けたこともあり、ある日、中小企業同友会の会合に参加。
そこで、社外のつながりの重要さに気づき、その後は様々な会合に積極的に参加し、見識とネットワークを広げた。
次に、その経験を他の若手経営者にも伝えたいとの思いから、若手経営者育成を目的とした、「アタック会(※)」を立ち上げ、代表世話人として活躍されている。

 

同社の一番の強みは、顧客ニーズへの対応力だ。厳しい納期や、難しい形状にも、なるべく対応するよう心がけている。
また、図面を見て設計に少しでも違和感を感じるところがあれば、逆に指摘・提案することもあるという。
事前の打ち合わせを徹底的に行うことで、顧客の要望へ確実に応えられるようにしている。

同社が得意とする加工法を用いる部品は、ほとんどが一品一様であり、似たようなリピートがあったとしても、それぞれ少しずつ仕様が違っている。
だからこそ、1つ1つの注文に対し徹底的にこだわり抜くことで、顧客にも自分にも満足を与えられるものづくりを実現できているのである。
特殊材料や、通常の方法では対応が難しい形状の加工でお困りの方は、是非同社へご相談いただきたい。

(※)「アタック会」とは、門真ネット事業の1つであり、門真市内中小企業の若手経営者や次世代経営者候補を育成を目的とした組織です。詳細については → こちら

 

【企業データ】
株式会社カタ技術
ワイヤーカット放電・形彫放電・レーザー・細穴加工スペシャリスト
住所:〒571-0042 門真市深田町9-8
TEL:06-6908-9179
URL:http://www.katagijutu.com/


門真市ものづくり企業データベース

カドマイスター企業~かどまのものづくり33社~

門真ネット企業プレゼン会 Vol.6
素材販売からものづくりへの挑戦 ~「人の縁」が織りなす ものづくり~
杉山金属株式会社 代表取締役社長 杉山 茂 氏

杉山金属株式会社は、昭和38年の創業以来、ステンレスを中心に、アルミ、チタン、銅などの素材や加工品の販売を行ってきた。
これまで高強度・高耐食二層系ステンレス鋼等の高機能材や圧延極薄金属箔などの高付加価値材を積極的に取扱い、ターゲットも「購買部門」から「研究開発部門」に照準を定めるなど、利益率の確保に努めてきた。
しかし素材販売は「相見積りで動く業界」であり、販売価格がじりじりと低下し、安定した利益率の維持は困難。
そのような中、平成25年、同社は自社が価格決定権をもつ「ものづくり」への参入を決意する。

 

杉山社長はまず、各種展示会や販売会、セミナーなどに積極的に参加、一見ものづくりと関係のないと思われるものまで徹底的に見て回り、まず「トレンド」を読むことに注力。
また、業種を問わず様々な人と出会い、多様な人脈を構築。このネットワークが現在同社のものづくりを支える宝となることになる。

続いて取りかかったのはコンセプトの立案。即効性があり利益率に高いものづくりを模索した結果、毎年十数トン発生する端材を活用でき、かつ、デザインを重視し高付加価値を生み出す生活用品にたどり着く。
伝統工芸とステンレスを融合させたブランドとして「TRAD INNOVATION」と銘打ち、商標も登録した。
姫路城の瓦素材をふんだんに取り入れた傘立てや洗練されたティッシュケース等の商品を、デザイナーと共同製作し、矢継ぎ早に商品化。

 

最近、上市を果たした「猫のキャンドルカバー」の製作にあたっては、レーザーカット、ショットブラスト、箱詰めの工程を市内企業に依頼、その他工程もこれまでに知り合った企業に依頼している。
まさに同社が培った「人の縁」の結晶である。「当時は関係ないと思っていた人の縁も、後で大きな役に立つこともある。」と杉山社長は語る。
さらにデザイナーの活用について、「紹介してもらったデザイナーが一番良いとは限らない。自ら商品コンセプトをしっかりと持ち、それをデザイナーに伝え、しっかりと共有することが重要」という。

 

ものづくりへの取組みを始めた当初は、社内では「何考えてんねん?」という反応だったと振り返る。
杉山社長自ら取組みを進めるうち、社員も少しづつ興味を持ち出し、今では率先して新製品のモニタリングを実施するなど、社内の活性化にもつながっているという。
これからはものづくりのための組織づくり、品質管理の取組みを強化していく予定。

端緒についたばかりのものづくりへの取組みであるが、同社と連携した新たな製品開発への提案等があれば、ぜひともご相談いただきたい。

TRAD INNOVATION ロゴマークと猫のキャンドルカバー

【企業データ】
杉山金属株式会社
優れた材料から価値ある製品を
住所:〒571-0034 門真市桑才新町10-6
TEL:06-6909-7031
URL:http://www.sugiyamametals.co.jp/


門真市ものづくり企業データベース

今回の定例会では、企業プレゼンの後、クリエイティブチーム プラスあるふぁの新谷様より、事業をご紹介頂きました。
プラスあるふぁ様は、女性を中心としたデザイナー集団です。コピーライターの方も在籍され、紙媒体を中心に様々なPR資料を制作されております。来春を目途に、門真市内に会社を設立される予定です。
自社についてもっとPRしたい、PR資料の作成をお願いしたい、という思いをお持ちの企業様は、是非ご相談下さい。
クリエイテイブチーム プラスあるふぁ様のHPはこちら
 → http://プラスあるふぁ.com/ /  MEBIC プラスあるふぁ


また、経営コンサルタントの奥村様より、「社長のための名刺交換後の人脈作りの方法」という、交換した名刺を価値のある人脈に変えるためのレポートをご紹介頂きました。
オクムラ経営コンサルティングオフィス様のHPはこちら →  http://www.1project-support.com/


次回の定例会は、新年会という形で開催致します。
1月27日(水)19:00より、松心会館にて開催する予定です。
例年、多くの企業様にお越し頂き、交流を深めて頂ける場となっております。ご都合がよろしければ是非ご参加ください。
詳細はこちら → 新年会のご案内


また、当ネットワークのご加入も受け付けておりますので、ご検討頂ける企業様は門真市 産業振興課までお申し付け願います。申込み方法などご案内はこちら → 加入のご案内


今後のネットワーク定例会の日程は、
平成28年1月27日(新年会として開催)、2月24日、3月23日、4月27日、5月25日、6月22日 (※すべて水曜日) となっております。