門真ネット11月定例会報告(平成27年11月25日(水)18:30~)

門真市ものづくり企業ネットワークでは、毎月第4水曜日、定例会を開催しています。
定例会では、会員企業同士が深く理解しあい、共通の課題の解決や今後の新たな連携事業等のきっかけとするため、企業プレゼンを中心とした内容で進めています。
また、定例会の様子も当HPで発信していきます。  10月の定例会の様子は → こちら

当日は冷たい雨となりましたが、満員御礼。

門真ネット企業プレゼン会 Vol.3
幅広いネットワークが生み出す、ものづくりの無限の可能性
SST設計開発センター株式会社 永井 信一郎 氏

SST設計開発センター株式会社は、自前の生産設備を持たないファブレス企業ながら、高い設計力と高度なものづくりの知識をもって、顧客要望に応じた試作品や製品を提供している。
試作・量産と共同開発の2本柱を事業としている。

同社の強みとして挙げられるのが、現取締役社長の池田氏が築き上げた、独自のネットワークである。
国内に40社、海外には中国をはじめ、台湾、韓国、ベトナムにネットワークを構築している。
この幅広いネットワークを活かし、試作では、精密切削、鋳造、アルミダイカスト、大型真空注型、板金プレス、金型設計・製造、3次元設計、ブロー成形、光造形など、実に様々な顧客ニーズに対応が可能である。
また、開発では、家電や機械装置の機構設計から回路設計、組込みソフトの開発、試作モデル製作までワンストップで対応可能。

更に、光学設計分野では、レンズのナノ加工や、解析プログラムの作成など、高度な設計にも携わっており、その応用範囲はデジカメ用から、FA用、医療用、プロジェクター用などと幅広い。

同社では試作・開発のみならず、自社製品の開発にも精力的に取り組んでいる。
除菌・消臭器のDr.clo2と、防虫防除ネットワークシステムの2点が主な自社製品である。
防虫防除ネットワークシステムは、最新の自社製品で、紫外線のライトによって虫を集め、360℃撮影可能なカメラによって、捕えた虫の様子を撮影し、そのデータを専門家に送信し解析されるというシステムである。
異物混入が厳しく取り締まられる、食品工場での導入が期待される。

同社は、高い設計力と企業とのネットワークにより、ものづくり企業の、こんなものを作りたいという思いを実現できる企業である。
こんな製品・システムを実現させたい、という構想をお持ちの企業様は、是非SST設計開発センター株式会社にご相談下さい。

 

【企業データ】
SST設計開発センター株式会社
独自の仕入れ先ネットワークによる試作・ものづくりサービスを提供する会社
住所:〒571-0037 大阪府門真市元町7-7 SSTビル
TEL:06-4950-5011
URL:http://www.sst-sk.co.jp/


門真市ものづくり企業データベース

カドマイスター企業~かどまのものづくり33社~

門真ネット企業プレゼン会 Vol.4
外国人技能実習生の受入れのポイント
大陽産業株式会社 代表取締役副社長 大槻 雅彦 氏

大陽産業株式会社は、魔法瓶の中瓶加工生産を中心に、電気ポットの組立生産、炊飯ジャーの仕上げ加工を行っている。
特に魔法瓶の要となる真空二重瓶の製造においては、高いノウハウを蓄積しており、高品質な製品を送り出す。
国内で生産される卓上型ポット(容量1.9-3.0L)に使用されるガラス中瓶については30%のシェアを誇る。

魔法瓶の生産には、ガラス成形技術、真空技術、メッキ技術が重要なコア技術となる。
プレゼンテーションでは、普段目にすることのない魔法瓶の中瓶の現物、生産工程の動画の紹介があり、参加者は食い入るように聞き入っていた。
また、電気ポットに慣れた若い人は、魔法瓶に「電源コードがついていない」と問い合わせてくることもあると大槻副社長は苦笑いする。

 

さて、同社は7年前より、社会貢献並びに人材確保の観点から、ベトナムより外国人技能実習生の受入れを実施。
副社長自ら、現地を訪問、面接を行うなど精力的に活動しており、実習生制度に関して広範な知識を有する。
「実習生について語れば丸3日はかかる」と語る大槻副社長に、外国人技能研修生の受け入れのポイントについても一部お話いただいた。

実習生の受入れ期間は基本的に3年間。
企業が受け入れを行う場合、認可を受けた「管理団体」を通じて行うことになる。
一方、現地には「送り出し機関」が存在し、研修生の募集や派遣を行っている。

受入れに際しては、まず制度をよく知ること、そして「管理団体」や「送り出し機関」の見極めが重要であり、法で定められたこと以外にも実習生をしっかりとフォローする団体・機関を見極めて選ぶことが重要。
同社では「実習生を人として思って仕事をしているか」という問いに対しに明確に回答できる管理団体に依頼を行っているという。
「ベトナム人は勤勉で仕事に対する姿勢が日本人によく似ており即戦力となる。今後も受け入れを続けていきたい。」と大槻副社長は語る。

今回のプレゼンは限られた時間であったが、外国人実習生の受入れについて関心のある場合はぜひとも大槻副社長にご相談いただきたい。
また、メッキ、真空、ガラス成形等の活用を考えている企業も同社にご相談いただきたい。

 

【企業データ】
大陽産業株式会社
高品質な魔法瓶を国内外に
住所:〒571-0034 門真市東田町12-10
TEL:06-6909-4151


門真市ものづくり企業データベース

カドマイスター企業~かどまのものづくり33社~

今回の定例会では、企業プレゼンの後、パナソニック株式会社 ナレッジサービス推進室様より、事業をご紹介頂きました。
同社は、パナソニック株式会社様が約100年間のモノづくりで蓄積した多くのノウハウを活かし、解析評価サービスや人材育成サービスを提供され、企業様のお困りごとの解決の支援をされています。
詳細については →  パナソニック株式会社 ナレッジサービス推進室


次回の定例会は、12月16日(水)18:30より、門真市中小企業サポートセンター分室にて開催致します。
次回も、企業様からのプレゼンテーションをメインに行います。

ネットワーク会員企業の事業について知りたい、課題を共有したいという企業様は、是非ご参加をご検討ください。
また、当ネットワークのご加入も受け付けておりますので、ご検討頂ける企業様は門真市 産業振興課までお申し付け願います。

 

 

今後のネットワーク定例会の日程は、
平成27年12月16日
平成28年1月27日(新年会として開催)、2月24日、3月23日、4月27日、5月25日、6月22日 (※すべて水曜日) となっております。