門真ネット3月定例会報告(平成29年3月22日(水)18:30~)

門真市ものづくり企業ネットワークでは、毎月第4水曜日、定例会を開催しています。
定例会では、会員企業同士が深く理解しあい、共通の課題の解決や今後の新たな連携事業等のきっかけとするため、企業プレゼンを中心とした内容で進めています。また、定例会の様子も当HPで発信していきます。

これまでの定例会の様子は → こちら

門真ネット企業プレゼン会 Vol.26
徹底して納期順守にこだわる!
サンロール株式会社  代表取締役 若林 孝男 氏

サンロール株式会社は、平成2年に東大阪市で設立。平成5年に事業拡大のため門真市に移転し、平成19年には紀州製紙株式会社から内外紙工株式会社を買収した。平成20年には本社住所地を四宮へ移転し、現在、サンロール株式会社で2つの工場を、内外紙工株式会社で5つの工場と1つの倉庫を備えている。


同社は紙とフィルム製品の加工品メーカーで、スリッター部門、ワインダー部門、カッター部門、PPC部門の4つの部門があり、スリッター部門とワインダー部門では、大きな幅を持つ原紙のロールを一定の幅で連続切断したりロールやリールに巻き取るスリット加工やワインダー加工を行い、お菓子のパッケージなどの食品包材料、グラビア印刷用紙、建築材料、ラップやトイレットペーパーの芯など幅広く加工している。カッター部門では、巻取紙を平判にするカッター加工を、PPC部門では、色のついたコピー用紙や包装紙への加工を行っている。
同社の強みは、徹底した納期順守にある。納期順守にこだわり、短納期にも対応している。
また、大手メーカーが対応しない小ロットや単品にも柔軟に受け入れているという。プレゼンを行った若林社長は、同じ機械さえ導入すれば他社でも同じような加工はできる。しかし、徹底して納期を順守するのが我が社の何よりの強みだと語る。

 

経営理念は、「従業員の基本的人権を尊重し、物心両面の幸福を追求する。社員一人ひとりが、自分の能力を十分に発揮し、常に社会の進歩発展に貢献する」こと。こうした理念と、仕事は人間関係が重要との社長の考えのもと、毎朝の朝礼で「職場の教養」の冊子を用いて、従業員に伝えているという。そうした若林社長に今後も注目したい。

 

【企業データ】
企業名:サンロール株式会社
住所:〒571-0017 大阪府門真市四宮6-1-25
TEL:072-887-7666
URL:http://www.sunroll.co.jp


門真市ものづくり企業データベース

門真ネット企業プレゼン会 Vol.27
「価値ある廃棄物に生命を与える!」
株式会社リバイタライズ  営業 邨井 淳一 氏

株式会社リバイタライズは、主に有機溶剤等の産業廃棄物の再資源化事業を行う会社である。設立は2009年と新しいが、同じ場所で約40年続いた会社が前身となっており、事業の歴史は長い。社名の由来は、「新しく活力、ちから、生命を与える。」の意から来ているとのことだ。
業務内容は、「再資源化事業」、「産業廃棄物事業」、「化学薬品販売事業」、「設備メンテナンス事業」の4つの柱から成っており、詳細は次のとおりである。

 

「再資源化事業」は、当社事業のベースとなっている産業廃棄物の再資源化を行うもので、「委託加工」と「有価取扱」の2つのプランがある。「委託加工」は、顧客の使用済み有機溶剤等を預かり、再利用できる形に加工し、返却するもの。「有価取扱」は、再生利用可能な廃棄物を当社で買い取るもので、加工後は再生品として販売する。「有価取扱」では有機溶剤の他に、金属くず(金属含有汚泥、ショットブラスト粉)やプラスチック類(PP、PE、PVC)も営業品目となっている。
「産業廃棄物事業」では、産業廃棄物処理のコンサルタント事業で、有効利用とコストダウンについてあらゆる提案を行っている。
「化学薬品販売事業」では、新液メーカーから仕入れ販売する「新液販売」と「有価取扱」したものを再生品として販売する「再生品販売」を行っている。無論、当社では「再生品販売」が得意だ。
「設備メンテナンス事業」では、ピット・タンクや洗浄機などの清掃作業から、活性炭の詰替作業、設備撤去時の解体作業など設備に関わる一連のメンテナンス業務を行う。さらに、設備導入サポートとして超音波洗浄機や冷却装置、蒸留再生装置等を洗浄液と併せての提案も行っている。
これら4つの柱で産業廃棄物についてあらゆる事業を展開している。

 

加工方法は、物質個々の沸点差を利用した蒸留・再生法を採用しており、工程は次のとおり。
顧客より回収した液体を蒸留器で加熱し、蒸気を抽出する。次に、抽出した蒸気をコンデンサーで冷却して液体に戻す。その後、水分分離を行って脱水・脱臭、ろ過、充填をする。これらの工程を経て検査を合格したものが販売可能な再生液となる。
また、回収には自社トラックを使用し、フットワークの軽さを強みにしている。
処理能力は1日400リットル~600リットル程度(大規模同業者は1日約30t)と大きくないが、他の同業者ではあまり扱っていないフッ素系溶剤の処理を得意としているため差別化に成功している。また、このフッ素系溶剤は少量であっても高価のため利益が確保できるという。

 

産業廃棄物を扱うには様々な法手続きが必要で、企業個々で扱うのには厄介な存在である。しかし、再資源化すればこのような手続きの負担を減らすことができ、経営の悩みを軽減することができる。その為にも何か産業廃棄物について悩みがあれば、是非相談して欲しいと同氏は語る。

 

今後は関西圏外での顧客開拓・営業の強化に注力し、関東営業所の開設を目標とする。目標へのアプローチとして、自社ホームページのリニューアル、小規模企業持続化交付金を活用し当社の事業内容を載せた3,000部のダイレクトメールを送付、東京ビッグサイトで開催された新価値創造展2016への出展など精力的に活動を行った。その甲斐あって、現在は関東方面からの発注問い合わせが増加しているという。
また、次世代型洗浄剤の拡販にも力を入れており、2020年のAK-225全廃に備え自社ブランドの販売・開発を行う。
これからも先を見据えた営業を継続的に行って目標を達成したいと意欲を燃やす。

 

【企業データ】
企業名:株式会社リバイタライズ
住所:〒571-0015 門真市三ツ島5丁目8番44号
TEL:072-883-5810
URL:http://www.rev-rev.co.jp/


門真市ものづくり企業データベース

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申込先:門真市市民生活部産業振興課
TEL:06-6902-5966

FAX:06-6905-3264

E‐mail:sim01@city.kadoma.osaka.jp


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