門真ネット企業プレゼン会 Vol.12
~たゆまぬ企画力・技術開発力の強化世界のタカゾノブランドを目指す~
株式会社タカゾノ 総務部 部長 北川 髙夫 氏
株式会社タカゾノは昭和38年の創業。医療機器・医療システムの企画・開発・製造・販売を一貫して実施しており、その中では特に、薬局や病院等に設置される分包機(処方する錠剤や散剤、時には水剤までを自動的に小分けし袋に密封する装置)等の「薬科機器」及び高圧蒸気を使用した滅菌装置等の「医療機器」が事業の2本柱となっている。
東京、大阪に本社を構え、工場は4カ所、営業所等が40カ所、従業員は800名強、アメリカ、ベトナム、中国にも現地法人を設置するなど、その規模は大きい。
今回プレゼンいただいた北川部長は入社以来34年、開発部門一筋で活躍し、今春総務部長に着任したばかり。
プレゼンでは装置等の構造など技術的なポイントも、非常に分かり易く説明いただき、参加者は食い入るように聞き入っていた。
さて、同社の製品は、昭和38年、大学との共同開発により開発した小型の卓上分包機「OT-1」を嚆矢とする。その後、分包機の全自動化を達成するなど、分包機のパイオニア企業として成長する。
薬局において調剤ミスは重大な事故につながりかねず、あってはならないことである。分包機においても正確な調剤を行うことが求められ、それに必要な様々な機能やコンタミ防止技術など、安全性や信頼性を高める独自の技術力が蓄積されている。
一方で製品の高付加価値化にも積極的に取り組んできた。単に錠剤等を計数し分包するだけでなく、高齢者を中心とした誤飲防止の為、同時に袋に「あさ」「ひる」「ゆう」などと印字する機能を付加したものや、大手プリンターメーカーと共同で開発した、薬袋発行機を製品化するなど事業の幅を拡大してきた。
現在では、処方確認から、計数計量、監査(確認)、薬袋の発行まで、一連の調剤業務をトータルで支援するシステムを開発、製品付加価値を大きく付与するとともに、病院・薬局等のIT化の推進に大きく貢献している。
一方、「医療機器」については、すぐ思い浮かぶCTスキャンやMRI等の大型機器については「超」大手の寡占状態で新たな参入の余地は少ないものの、ノウハウをもつ滅菌装置についてはOEM供与等も活用しながら収益力を強化していく予定。
現在、我が国の「薬局」の再編が大きく進んでいる。患者が複数の薬局にかかることによる、調剤の重複、副作用の防止の観点から「かかりつけ薬局」の整備が国の施策として進められており、その結果、薬局のM&Aも進行しており、小規模な薬局においても新規調剤機設置のチャンスが拡大しているという。
「この好機に、同社の高い技術力に裏打ちされた製品力と、営業力を総動員し一気にシェア拡大を目指す。」北川部長は意気込み語った。
【企業データ】
株式会社タカゾノ
健やかさの追求と未来の創造
住所:〒571-0038 大阪府門真市柳田町4-17
TEL:06-6903-2000
URL:http://www.takazono.co.jp/