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第40回定例会 太平産業株式会社

門真ネット企業プレゼン会 Vol.36
金属屋根材から建築金物、景観材など多彩な商品群!
太平産業株式会社  取締役社長 柴田 聡 氏

昭和45年4月に三菱重工業㈱繊維機械のエアサッカー板金加工工場として発足した同社は、昭和47年2月に太平産業株式会社へ社名変更し、建築製作金物の生産を開始。平成11年4月、新社屋を現在の門真市北巣本町に建設。その後も成長を続け、創立45年を超える企業である。
業務内容は、屋根材の製造・販売、建築作製金物の製作・製造・販売、景観材の設計・製作・施工を3本柱としている。
1つ目の柱である金属屋根材「カレッセ」は、バリエーションは増えたものの、発売以来20年間ほとんど仕様が変わらないロングセラー商品。従来の瓦屋根は劣化に際し、瓦の葺き替え作業が必要で、費用と工事期間が必要。一方、屋根材に化粧スレート板を使用している場合、カレッセを化粧スレート板の上にかぶせ葺きすることで大幅に工程を削減できるため、短工期での対応が可能。また瓦よりも重量が軽いため、家への負担が軽減できる。100㎡の屋根で比較すると、瓦では約4.5t、化粧スレート板でも約2tであるのに対し、カレッセは約500㎏と瓦屋根の約10分の1の重量である。さらには通常の既存屋根材の葺き替え工法と比較し、既存屋根材の化粧スレート板の上にカレッセを被せるだけのかぶせ葺き工法は既存屋根材のめくり費用や廃材処理費もかからず、経済面、環境面でも優れている。これらの理由でリフォーム事業において特に支持されている。
2つ目の柱である建築作製金物は約45年もの間、多くの実績を積み重ねてきた。建築作製金物の代表作である「ローリングラック」は隣り合う自転車に高低差をつけて置くことで収納能力をアップした駐輪車用ラックである。特徴はラック本体がローリング機能で左右に動き、28cmの小スペースでも駐輪が可能。またメッキも施されており、屋外での使用においても優れた耐久性を発揮している。
3つ目の柱である景観材事業は施設の「渡り廊下」や駐輪場の「上屋」等の製造・設置を行う事業である。学校や病院、商業施設などの各施設に付帯する大型駐輪場や渡り廊下などを周辺の環境や建築物との調和を意識し、設計・提案するなど、顧客の要望へも細やかに対応することが可能。また、耐震性はもちろん、構造計算書に基づいた安全性を確保するとともに、意匠性の高い景観材を提案している。
今後も顧客の要望にしっかりと応えるため、既存商品のブラッシュアップ、人材の育成に力を入れていきたい、と柴田社長。特に人材についてはセールスエンジニアや担当分野以外の知識・技術の習得による多能工の育成を求めていきたい。日々技術を磨き、それを継承、発展させ安心できる製品を作り続ける。限られた範囲だけの経験、知識では顧客の要望に応えていくことは難しいとプレゼンを行った同社長は語る。ビジョンを広げ、成長を続ける同社に今後も注目したい。

【企業データ】
企業名:太平産業株式会社
住所:〒571-0073 門真市北巣本町35-8
TEL:072-882-0055
URL:http://www.taiheisangyo.jp

門真市ものづくり企業ネットワークでは、毎月第4水曜日、定例会を開催しています。
定例会では、会員企業同士が深く理解しあい、共通の課題の解決や今後の新たな連携事業等のきっかけとするため、企業プレゼンを中心とした内容で進めています。また、定例会の様子も当HPで発信していきます。